歯科コラム３「健康寿命と「歯」の関係」

最近、TVのCMを見ていて共感したことがあります。
ジャパネット高田さんの通販のCMなんですが、ご存知でしょうか？ウォーキングシューズ（確か）を販売しているのですが、その時高田さんがあのお声で「健康寿命と平均寿命の差を縮めるためのお手伝いをいたします」とお話ししておられたのが、まさしく私と同じだと嬉しくなりました。

9月の敬老の日に日本人の平均寿命はかなり延びたけど、健康寿命は70歳代前半とその隔たりは10年近くにもなることが報道されました。
つまり、病院や介護のお世話になりながら10年近く生きるということです。

お若い方にはピンとこないお話しかもしれませんが（私も若い時にはそんなこと考えたこともありませんでした）、日々診療していて節々が痛くて十分に歩けないご年配の方々を目の当たりにして、なんとかそうならずにみんなが楽しく年を取ることはできないものか？と考えています。
歯がちゃんと揃っている人の健康寿命はそうでない人より長いそうです。
そして、かかりつけ歯医者さんのある人はそうでない人より健康寿命が長いこともデータとしてあります。

やはり、「歯」はとっても大事なんですね。しかし、残念なことにその重要性に気がつくのが、歯を失ってから、つまりちょっと手遅れなんですね。再生医療でいずれ歯が作られることが遠くない将来やってくると思いますが、誰にでも手軽にできるようになるのは、まだ先の話であり、それに期待するよりご自分で歯を大事にするほうが賢明なのではないでしょうか？

したがって、若いころからのお手入れと歯に対する高い意識が大事です。
是非、みなさん、今からで構いません。むし歯がなくても痛いところがなくても、取り敢えず、歯科医院を受診してみませんか？