歯科コラム２「口は命の源である」

前回は歯周病のお話を簡単にしましたが、今回はちょっと違う角度からお話ししてみようと思います。

皆さんは、『口』って何のために使いますか？あまりにも簡単な問いにびっくりされたでしょう。
お話したり、食べたり、感情を表現したりすることもできますね。
先月参加した講演会で（この講演の内容も非常に興味深いものだったのでいずれこのコーナーでご紹介いたします）なるほどと思った一言
『口は命の源である』

そうですよね。人は食べていかないと生きていけないのですから、洋服は洗濯して、シャンプーは毎日して、抗菌グッズは氾濫しているのにお口の中はあまりきれいではない。これって結構危険なことです。
確かにお口の中の細菌はみえないので、どうしてもなおざりになってしまうのでしょうが、この細菌がいろいろな病気、例えば、糖尿病、心疾患、脳こうそくだけではなく、認知症までが関連性をいわれています。お口の清掃状態がよくなることで、むし歯や歯周病を予防するだけではなく、このような重篤な疾患を予防できるので、国民の医療費もかなり削減できるとまで言われています。

あなどるなかれ、たとえお痛みがなくても、歯磨きを怠ることは重篤な病気の引き金になりうるのです。